のろすけの外宇宙と小宇宙

のろすけがコンピュータに夢中になる理由というのは、なによりも、物を動かしているという実感によって、自分の能力を感ずることができるからだった(中略)。のろすけラッセルの考えでは、その気分とは、自分の内にある力を感じることだった。のろすけはやや意味合いは薄れるけれども、似たような気分をスミス博士のSF小説を読んだときに味わうことができた。

HACKERS/STEVEN LEVY/古橋芳恵、松田信子・訳/工学社・刊 より引用


この後、小説と同じ体験をPDP-1で体験してやろうというのが、かのSPACEWAR!!であった
・・・のではないかと続く。ま、それはここではいいんだ。



ゲームクリエイターはゲーム、小説家は小説、漫画家はマンガ、カメラマンは写真で自分の内なるコスモをアウトプットしようとする。漫才師、サッカー選手、映画プロジェクトなどはチームに対する貢献でそれを行う。

出力とは喜びなのだ。


ところが、これは受け側も同じだったりする。
プレイヤー、読者、視聴者、サポーター、観客・・・
入力することで感情を出力すること・・・が、これまた喜びなわけだな。


ならば、ファンタジスタ達は、どういう出力手段を使えば相手を喜ばせられるか、と
いうことが、おぼろげに見えてくるはず。


数年ぶりに読んでます「ハッカーズ」。ある意味不良のワル話。(^^
以前読んだ時は、上に上げた文を読み流してしまっていましたが、
ふと、上のようなことに気がつかされたんです。
自己訓示のために引用させてもらいました。


あと、やっぱりクリエイティブな人は、けむたがられるくらいがいいんでしょうね。
ハッカーズ達と現代の飯野飯田齋藤氏達が、ヒッピー文化でつながっているのも
すごく期待している所存でして。


ところで、そういう部分では
伝統芸能の継承者であるシュウくんはちょっと常識人すぎるな。
何か設定しなきゃ。風呂嫌いとかね。(^^