日テレ版ドラの闇

たまたま本屋で、映画秘宝の旧ドラ追跡レポート(最終回)に出会い大驚愕。
いや、内容はもとより、な、なんなんだこの凝縮率は!(^^


プレステ3はなぜ失敗したのか」 (晋遊舎)じゃないけれど、藤子F先生がなぜ再放送を拒否していたか? その「なぜ」?に踏み込んでいます。この闇に踏み込むとぼっこり深い広場に出た。そこには核心のカギを握っている、硝煙の香り漂うある人物の影が潜んでいた・・・。


個人的には、安藤氏(面識0)の身を削る姿が印象的。秘宝のページ単価って?6〜8pでいくらよ? 雀の涙の原稿料じゃ、半年間これ1本にかけたという取材費も絶対回収できないはず。単行本化は急務かと。最後の藤子F先生のドラに対する気概を、自分のエネルギーにしようと重ねる氏の思いが泣ける。


安藤氏の本を読んで思うのは、メカニズムの解析という芯の確立は素晴らしく、今のブログ時代にぴったりだということ。ブロガーは検索エンジンで進めない核を得ることで、いきいきと自評をたてることができる。だから安藤氏に声援を送るブロガーは多いと思う。
ただ、商売としてはどうなんだろう。内容を補足した再販が次々と出ているが、今はそういう手法でしか実入りがないんだろうこと偲ばせるし。

ネットと本が互いから融合して、安藤氏のようなやさしきネクロマンサーに還元できるシステムが早めに生まれることを願います。やはり携帯が本命。ただケータイではないかもね。




私もクラゲー関係者にインタビューをすることはあるけれど、あれはジャーナリスト意識は全くなく、ファン視点のファンを喜ばせるメロメロなもの。虐げられているファンとハードの救済段階なんです。あまりにもボロボロだから。
もっとも、今考えれば、ブッシュネルさんみたいな鉄板には、もう少し硬く当たってもよかったかなあ。

ま、ルポライター諸氏は批判的精神をもってけもの道を進んでくれって感じで。はい。


その映画秘宝2007年11月号はこちらで。今月は必見でしょう。
タイトルカットの著作権かわしワザも見所だ?

http://www.eigahiho.com/
http://www.amazon.co.jp/%E6%98%A0%E7%94%BB%E7%A7%98%E5%AE%9D-2007%E5%B9%B4-11%E6%9C%88%E5%8F%B7-%E9%9B%91%E8%AA%8C/dp/B000VZD6X2/ref=pd_bxgy_b_img_a/249-3116431-0722767