1978年のTV JACK

cvs-odyssey2008-03-03


TV-JACKシリーズが他社と違ったところに、
機種ごとにLSIを変更しなかった点があげられます。
1000、1200、1500、2500、3000のチップはすべて違ったはずです。(あれ? 1200と1500は...どうだっけ?)
(1000,NEW1000,1200がTMS-1955で同じ。1500、2500、3000は全く違う)

モラル的に当然といえば当然なのですが、
でも、80年代のLSIゲームブーム時は
GDクロスハイウエイ=なめんなよ、とか、
アニメGDシリーズなど、一転して再利用しまっくっていますから
単にそういう発想がなかったのでしょう。

このチップの在庫処理は、半導体メーカーに近いメーカーほど
神経質にとりくんでいます。
AERやインディー系が顕著なのは当然、
任天堂エポック社もボールゲームはカスタムチップですから、
バリエーション展開はしても、多機種展開なんてできなかった。
嫌でもリスクの高さを知らざるを得なかったですから。


それに比べて、バンダイやトミーなど大手玩具メーカーは、
わりとのんびりしていましたね。
ただ、トミーと違って、バンダイの場合、
ゲーム機を景品や販促品として使わなかったことも
特筆すべきことかもしれません。
TV FUNは601が井村屋バージョンとして景品に使われていますしね。
ひょっとして見過ごしていたらすいません、ですが
私が調べた中ではちょとなかったかです。
LSIゲームではやっています。ミサイルベーダー・伊藤ハムVer.とか)



ということで、予想されるのは
TV JACKシリーズ自体は本体とともに
LSIチップも在庫過多であったであろうということ。

早くから”一過性のブーム商品だ”、といわれていた悪いうわさが
現実になってしまうんです。
1977年の時点で早くも人気がなくなったボールゲームの人気は
これ以後、本当に売れなくなりますから。
販促品にでも何でもして早くさばいてしまわなけばいけなかったはずなのですが、
どうも読みが甘かったんですな。

(続く)