TVゲーム6/15の話(1)・・・強運のルーツ

”6/15”と書いて、テレビゲーム6とテレビゲーム15。
いいゲーム(機)です。発売から31年目ですか。


先日も中井さん(中居くんじゃなく)が、大山のぶ代さんたちと
黒バラでプレイしていましたっけ。
テレビ番組に出せるクラシックゲームって、
考えてみれば意外と難しいものですよね。
番組には任天堂ブロック崩し(発売30年目)も出てきましたが、
大山名人がいるにも関わらず
あれがファミコンアルカノイドでなかったところに
元祖ブレイクアウトの偉大さを感じた次第です。

ちなみに、あれ、最初はインベーダーゲームの予定だったんですよ。
私のところに番組スタッフから協力依頼来たんですから。
(私以外の人にもたくさん行っていると思いますけど)


遊びやすさ、壊れにくさ、グラフィックの丸っこさから
目先の新しさ(銃を使わない射撃ゲーム)など
後の任天堂ゲーム機全般に通じる原点がいくつもすでに見られます。
でも、マニアならご存知の通り、
そもそも任天堂プロデュースの製品ではなかったんですな。


システックの会社更生法により、行き場を失った三菱チップが、
EVR(ダービーゲーム等)のお付き合いのよしみで任天堂にいくわけです。
9,800円と15,000円と差別化して(中身は同じなのに)、
量販する戦略は素晴らしく、三菱のやむなき事情もありましたが、
それはそこ、玩具店などでのデモプレイがあったからこそ
ものすごい数が指名買いで売れていったんだと思います。
実際プレイして買った人もいれば、
その気持ちのいい絵と音だけで魅了された人もいるでしょう。
低価格だけでは80万台は突破できません。
その他のポンテニスものきなみ1万円を割っていましたから。


この6/15の開発者の方がリコーに移り、
後のファミコン開発で再び上村氏と運命の再会をするんです。
(「テレビゲームとデジタル科学展」を参照のこと)
だから任天堂家庭用ビデオゲームの原点は
まさしく6/15にあるわけなんですな。

名実、そして”人事を尽くして運を天に任せる”という社風のごとく(^^