表紙のはなし・ネオクラシックス編


JAKKS Pacific社のナムコゲーム機ですね。
立方体にジョイスティックが生えた本体。煽る煽る! 刹那この手のひらデザインが雷鳴のように轟きました。

通称プラグアンドプレイシリーズ。これが登場した時は本当にうれしくて、専用レビューコーナーまで特設したんですよね。
全体的に完成度は低く、今から見ればもちろん、当時からしてもちょっと褒めすぎだなって気はしていました。ディグダグボスコニアンは操作レベルが最低で、マリオクラブなら0点だろうってレベル。でもね、そんなちょっと傾いたレビューだとわかっていたからこそ未だに心に引っかかっているんです。愛情ってやつでしょう。




再びJAKKSびナムコシリーズ第3弾 on 手のひら。
(第2弾はゼビウスポールポジションなど)


このシリーズはどうしても肘の力でスティックを動かしてしまうために正確なコマンドが入れにくく、ゲームニクスを重視する日本のメーカーが、なぜこのような意匠の製品を出さないか、プレイするほどに痛感した次第です。
ただ、プレステのナムコミュージアムを経由していない私としては、アーケードクオリティのパックマンを自宅でプレイしたのは、このシリーズが初めて。クラゲー世代の宿願がついにかなった瞬間でした。うれしくってうれしくって、操作性の悪さを熱中力で押さえつけながら夢中でプレイしていました。




一方こちらは国内向け。バンダイの「レッツTVプレイクラシック」シリーズ。
2006年製品。3,500円という低価格本体に、4種類のアーケードゲームを搭載したコントローラー型専用機。


慎重になりすぎたんです。
慎重になりすぎて、頭の奥の奥で作業をしていたら引き出しが開かなくなって、レビューもODYSSEY表紙化プランも逸してしまったという・・・旬の味覚というのはやはり引鉄の合図なのですね。

なぜ、そんなに慎重だったかというと、このシリーズ、キャラの動き、効果音や操作性、パッケージや説明書などといった各々の細かなファクターにおいて、それぞれ”最高”と”最低”のどちらかに偏っているんです。だから総合評価してどうだ、などと示すのは誤解を生むと懸念してしまったわけです。
まして、完全に私達世代がターゲットの製品ですからね。これからもシリーズが続くはずだからと、期待と責任を持ってエールを贈りたかったのですけれど。