買わなかった理由ってなんですか?(2)

前回のコメントアンサーとなる日米テレビ受像機の普及率のグラフをご紹介しましょう。

こちらは某氏が研究用に作られたものなのですが、基本的に名前は出さないで欲しいということと研究用に使うならどんどん使いなよ、とのことで今回私がリライトしたものを載せました。
ちなみに原本は2004年頃の製作。米国テレビに白黒とカラーの違いがありませんが、これは元にした海外のグラフがそういうものだったからなのだとか。


この表は日米家庭用テレビゲーム機の誕生についての議論によく使われています。
というのも、アメリカでテレビゲームが発明された理由として、アメリカでのテレビの普及率がその理由なのでは?と指摘する声がよくあがるわけなのですが、そんな時に駆り出されてくるのがこの表というわけです。
グラフを見ると世界初の据え置き型試作機BROWNBOXが発案される'66年9月1日において、日米の受像機の普及率にはほとんど差がなかったことがわかります。


そうすると、今度は日本でテレビゲーム(ここでは家庭用据え置き型のこと)が発明されなかったのはなんでや?ということになるのですが、その話は本題とずれるのでまたの機会に。
ただその話題もめちゃくちゃ楽しいんですよね。最新の結論ではやはり根底にある企業マインドの差のようだってとこに落ち着いていますけど、いずれそういう面白いクラトークを爆発させる場をもうけようと心に決めています。



そんなわけで本題に戻りますと、テレビの普及率がボールゲームの売り上げに影響したかどうかというのは・・・、うーむ、この表だけではだめなようです。
お古になってお茶の間を追われた古いテレビがどれだけ子ども部屋に移ったか、つまりテレビが家庭に何台あるかというグラフを引っ張ってくる必要があるようです。
さて、どこを調べましょう?


この表もながめていると、時代時代のいろいろな出来事がつながって来ておもしろいですね。皇太子御成婚にグラフが伸びるのはお約束ですが、ポンテニス(ボールゲーム)ブームの頃にはもうほぼ100%の普及率なんだなあ。末尾が1983年(ファミコン発売)になっているのもユニークだし。